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「nearly」は英会話やライティングでよく使われる単語ですが、微妙なニュアンスを正確に理解していないと誤用してしまうこともあります。本記事では、「nearly」の意味や使い方を初心者にもわかりやすく解説し、他の類似表現との違いにも触れています。この記事を読むことで、「nearly」を自然に使いこなすためのコツを身につけ、英語表現の幅を広げることができます。日常会話やビジネスの場面でも役立つ具体的な例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください！
目次
nearlyの意味
「nearly」は「ほとんど」や「もう少しで」という意味を持つ英単語です。何かが完全には達していないが、非常に近い状態を表すときに使います。例えば、「nearly finished」は「ほとんど終わった」を意味します。
例文
I am nearly done with my homework.
宿題はほとんど終わりました。
例文
She is nearly 20 years old.
彼女はもうすぐ20歳です。
「nearly」は何かが完全な状態や目標に「近い」ことを示すときに使いますが、まだ完全ではないことを強調しています。
nearlyの語源
「nearly」という英単語の語源と派生について説明します。
語源
「nearly」は、形容詞「near（近い）」に副詞化する接尾辞「-ly」を付けたものです。
- near: 「近い」という意味の形容詞で、古英語の「nēar」や「nēah（近い）」に由来しています。この言葉は、ゲルマン語派のルーツを持ち、現在の「near」という形に進化しました。
- -ly: 副詞を作るための接尾辞で、「形容詞を副詞化する」役割があります。例えば、「quick（速い）」に「-ly」をつけて「quickly（速く）」にするのと同様に、「near」も「nearly」という副詞になります。
派生元の単語
- near: 「nearly」の基本形で、「近い」を意味します。
- nearness: 名詞形で、「近さ」を表します。例えば、「the nearness of the school（学校の近さ）」というように使われます。
語源的には、「nearly」は「near（近い）」に「-ly」をつけたもので、「ほとんど」や「近く」という意味を持つようになりました。
nearlyの読み方と発音
英単語「nearly」のカナ読みと発音記号は以下の通りです。
カナ読み
ニアリー
発音記号
/ˈnɪrli/
発音のポイント
- **/ˈnɪrli/の/nɪr/**部分
**/nɪr/は「ニア」と聞こえますが、「ニ」部分は日本語の「ニ」と違い、舌を上の歯の裏に軽く押し当てて発音します。/ɪ/**の音は「イ」と「エ」の間の音です。日本語にはない音なので、少し短めに「イ」を発音すると近い音になります。 - **/li/**部分
「リ」と発音しますが、英語では「l」の音は日本語の「ラリルレロ」とは異なり、舌を上の歯茎のすぐ裏に押し付けてから音を出します。日本語の「リ」に近いですが、少し異なるので意識しましょう。 - 強調する位置
発音の強調は最初の**/nɪr/部分にあります。この部分を少し強めに発音し、最後の/li/**部分は軽く言うようにしましょう。
nearlyの使い方を例文を使って解説
「nearly」は、「ほとんど」や「もう少しで」という意味を表す副詞で、何かが完全には達していないが、非常に近い状態であることを示します。以下は「nearly」の使い方をわかりやすくするための例文です。
例文
I nearly missed the bus.
私はほとんどバスに乗り遅れるところでした。
例文
She is nearly 30 years old.
彼女はもうすぐ30歳です。
例文
We have nearly finished the project.
私たちはほとんどプロジェクトを終えました。
例文
He nearly fell down the stairs.
彼はほとんど階段から落ちそうになりました。
例文
The restaurant was nearly empty.
そのレストランはほとんど空いていました。
例文
I nearly forgot my keys.
私は鍵をほとんど忘れるところでした。
例文
The movie is nearly two hours long.
その映画はほぼ2時間の長さです。
例文
We nearly won the game.
私たちはほとんどその試合に勝ちそうでした。
例文
It’s nearly time to go home.
もうすぐ家に帰る時間です。
例文
The weather was nearly perfect today.
今日は天気がほとんど完璧でした。
これらの例文は、何かが完全には達していないが、その状態に非常に近いことを表す「nearly」の典型的な使い方です。
nearlyと意味が似ている英単語6つ
「nearly」と意味が似ている英単語はいくつかありますが、それぞれニュアンスや使い方に違いがあります。ここでは代表的な単語をカナ読みとともに紹介し、それぞれの使い分けのポイントを解説します。
1. almost（オールモウスト）
意味: ほとんど、もう少しで
使い分けのポイント
「almost」と「nearly」は非常に似ていますが、「almost」はもう少しで実現する場合に広く使われます。「nearly」は、実現まであと少しのニュアンスを強調しますが、両者は多くの場面で互換的に使えます。
例文
I almost missed the train.
私はほとんど電車に乗り遅れるところでした。
例文
He almost finished his homework.
彼はほとんど宿題を終えました。
2. about（アバウト）
意味: おおよそ、約
使い分けのポイント
「about」は「nearly」よりも幅広い範囲で、特に数値や時間に対して「おおよそ」「約」という意味で使われます。「nearly」よりも正確さが少し落ちるイメージです。
例文
The meeting will last about two hours.
会議はおおよそ2時間続くでしょう。
例文
There were about 50 people at the party.
パーティーにはおおよそ50人がいました。
3. approximately（アプロクシミットリー）
意味: おおよそ、概ね
使い分けのポイント
「approximately」はフォーマルな場面で、数値や時間に対して使われます。意味としては「about」や「nearly」と似ていますが、より正確で公式な表現として使われることが多いです。
例文
The journey takes approximately three hours.
その旅はおおよそ3時間かかります。
例文
The building is approximately 100 meters tall.
その建物はおおよそ100メートルの高さがあります。
4. hardly（ハードリー）
意味: ほとんど～ない
使い分けのポイント
「hardly」は「nearly」や「almost」とは逆に、ほとんど何もない、または起こらないことを強調します。肯定的なニュアンスではなく、否定的な意味で使われます。
例文
I can hardly hear you.
私はあなたの声がほとんど聞こえません。
例文
She hardly eats any vegetables.
彼女はほとんど野菜を食べません。
5. barely（ベアリィ）
意味: かろうじて、やっと
使い分けのポイント
「barely」は「nearly」と異なり、何かが「かろうじて」または「やっと」の状態であることを強調します。ほぼ失敗しそうなところをなんとか成功した、という意味で使われます。
例文
He barely passed the exam.
彼はかろうじて試験に合格しました。
例文
I barely caught the last bus.
私はかろうじて最終バスに間に合いました。
6. just（ジャスト）
意味: ちょうど、まさに
使い分けのポイント
「just」は「ちょうど」として何かが正確なタイミングや範囲に達することを表します。これは「nearly」のように「ほとんど」ではなく、「完全に一致」する場合に使われます。
例文
I just arrived.
私はちょうど到着しました。
例文
The movie just started.
映画はちょうど始まりました。
まとめ
- nearly と almost はほぼ同じ意味で使われるが、almost の方が広い場面で使われやすい。
- about と approximately は「おおよそ」を意味し、特に数値や時間の話で使うが、approximately はよりフォーマル。
- hardly と barely は「ほとんど～ない」や「かろうじて」という否定的なニュアンスが強い。
- just は「ちょうど」を意味し、正確なタイミングや状態を表す。
このように、それぞれの単語には微妙なニュアンスの違いがあり、使う状況や意味によって適切な単語を選ぶことが重要です。
「nearly」の使い方として注意すべき間違った使い方
「nearly」は非常に使いやすい単語ですが、いくつかの間違いやすい使い方があります。ここでは、「nearly」の誤用例を紹介し、その修正方法を説明します。
1. 「nearly」を絶対的な状態に使う場合
「nearly」は「ほとんど」を意味するので、絶対的な概念（完全、完璧など）には通常使いません。
間違った使い方
I am nearly completely finished.
私はほとんど完全に終わりました。
正しい使い方
I am almost completely finished.
私はほぼ完全に終わりました。
「nearly」は「ほぼ」という意味で、既に「完全」を示す「completely」と組み合わせると不自然です。「almost」の方が適切です。
2. 「nearly」を未来の出来事に使う場合
「nearly」は現在の状況や過去の出来事に対して使うのが一般的で、未来の予測や予定には適さないことがあります。
間違った使い方
I will nearly finish the project tomorrow.
私は明日、ほとんどプロジェクトを終えるつもりです。
正しい使い方
I will almost finish the project tomorrow.
私は明日、ほぼプロジェクトを終えるつもりです。
「nearly」は、すでに近づいている状況を指すのに対し、「almost」は未来の出来事に対しても自然に使えます。
3. 「nearly」を数量や数値の推定に使う場合
数量や数値に対して「nearly」を使うと、不正確な表現になりがちです。この場合は「about」や「approximately」の方が適しています。
間違った使い方
There were nearly 100 people at the party.
パーティーにはほとんど100人がいました。
正しい使い方
There were about 100 people at the party.
パーティーにはおよそ100人がいました。
数値や数量に関しては、「nearly」ではなく「about」や「approximately」を使って、より正確な推定を表現します。
4. 「nearly」を否定的な意味で使う場合
「nearly」は肯定的な意味で「ほぼ」というニュアンスを持ちます。否定的な文脈では「hardly」を使う方が適切です。
間違った使い方
I could nearly see the stars because of the clouds.
雲のせいでほとんど星を見ることができませんでした。
正しい使い方
I could hardly see the stars because of the clouds.
雲のせいでほとんど星を見ることができませんでした。
否定的な状況（見ることができない）には、「hardly」を使う方が自然です。「nearly」は肯定的なニュアンスを持つため、この文では不適切です。
5. 「nearly」を無制限の時間や状態に使う場合
「nearly」はある限られた状態に対して使います。無制限な状態や時間には使いにくいです。
間違った使い方
She was nearly happy forever.
彼女はほぼ永遠に幸せでした。
正しい使い方
She was almost happy for a long time.
彼女は長い間、ほぼ幸せでした。
「nearly」はある限られた範囲で使うのが適切です。「永遠に」や「永久に」といった時間の無制限な表現には適しません。
これらの例からわかるように、「nearly」を使う際には、適切な文脈や意味に注意が必要です。特に「ほぼ」や「もう少しで」を表現するために使うことが多いですが、数量や否定的な状況、未来の予定には他の表現が適している場合があります。
nearlyを使ったスラング表現
「nearly」自体に特定のスラング形は存在しませんが、類似の意味で日常会話やインフォーマルな場面で使われる言葉やフレーズがあります。これらはカジュアルな文脈で「ほとんど」や「もう少しで」という意味を伝えるときに使われます。
kinda（カインダ）
意味: 「ちょっと」「まあまあ」「なんとなく」
「kind of」の縮約形で、何かが完全ではないが、近い状態にあることを表すため、インフォーマルな場面で使われます。厳密には「nearly」とは違いますが、日常会話で「ほとんど」や「ある程度」を伝えるのに使われることがあります。
例文
It’s kinda cold today.
今日はちょっと寒いです。
almost there（オールモウスト ゼア）
意味: 「もう少しで」「あとちょっとで」
何かが終わる直前や、もう少しで目標に到達しそうなときに使います。スラングではありませんが、カジュアルな表現としてよく使われます。
例文
We’re almost there!
もう少しで着きます！
just about（ジャスト アバウト）
意味: 「ほぼ」「大体」
「nearly」の代わりとしてカジュアルな会話で使われます。何かがほぼ完了していることを表します。
例文
I’m just about ready.
ほぼ準備ができました。
まとめ
「nearly」自体のスラング形はないものの、似た意味でカジュアルに使われる表現として「kinda」や「almost there」などがあり、これらは日常会話でよく耳にする言い方です。