英単語の意味と使い方

whom(フーム)の意味と使い方を例文を使って解説

2023年7月30日

canashin

カナイ シンイチ

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英語を学ぶ際、"whom"という単語に出会ったことはありませんか?この"whom"、正しく使いこなすと英語表現がぐっと豊かになる一方、使い方を間違えると意図せぬ誤解を招くことも。初心者には特に難易度の高いこの単語ですが、本記事では"whom"の正確な意味とその使い方を、豊富な例文と共にわかりやすく解説します。英会話の上達はもちろん、英語で書かれた小説や映画の字幕、海外のニュース記事などを理解するための一助になるでしょう。あなたの英語力を次のレベルへと導く旅に、ぜひこの記事をお供に。

whomの意味

「whom」は英語の代名詞で、日本語でいうところの「誰を」または「誰に」に該当します。ただ、英語初心者にとっては少し難しい言葉かもしれませんね。「whom」は主に文の目的語や前置詞の後に使用されます。例えば、「To whom did you give the book?」という文では、「whom」は「誰に」を意味します。「You gave the book to whom?」でも同じ意味になります。

ただ、「whom」は形式的な英語や書き言葉でよく見られる表現です。日常的な会話では、多くのネイティブスピーカーが「who」を「whom」の代わりに使用します。例えば、「Who did you give the book to?」と言います。これは厳密には文法的には正しくないですが、日常会話では広く受け入れられています。

なお、「whom」の正しい使用法を理解するには、主語と目的語の違いを理解することが重要です。主語は行動を行う者を指し(例:「私は本を読む」の「私」)、目的語はその行動が影響を受ける者やものを指します(例:「私は本を読む」の「本」)。そして、「whom」は主に目的語として使用されます。

whomの語源

「whom」は古英語の「hwām」または「hwǣm」から派生した単語です。これらはすべて古英語の疑問詞「hwā」(現代英語の「who」に相当)の目的格形です。

現代英語の「who」と「whom」は同じ語源を持ちますが、その使用法は主格と目的格、つまり「誰が」(行動をする者)と「誰を」(行動が向けられる者)を区別するために異なります。しかし、現代の日常英語では「whom」の使用はかなり減少し、「who」が主格・目的格の両方で使われることが一般的となっています。

なお、これらの単語はゲルマン語系に広く見られ、古高ドイツ語の「wem」(誰を)、古ノルド語の「hveim」(誰を)などに関連性があります。また、より広い視野で見ると、これらの疑問詞はインド・ヨーロッパ語族全体に共通する特徴を持っており、例えば、ラテン語の「quem」(誰を)や古代ギリシャ語の「homin」(誰を)などとも関連があります。

whomの読み方と発音

「whom」のカナ表記は「フーム」で、国際音声記号(IPA)による発音は /huːm/ です。ただし、会話の速度や話者のアクセントにより、/hʊm/ や /ʍʊm/ のように聞こえることもあります。

発音のポイント

  1. 「w」の音: 日本語の「ワ行」の発音とは異なり、英語の「w」は唇を丸めて発音します。「wh-」の音は特にその特徴が強いです。
  2. 「h」の音: 英語の「h」は息を吹き出すように発音します。日本語の「ハ行」の音よりも強く、息を吐き出す感じです。
  3. 「oo」の音: 日本語の「ウ」の音と比較して、英語の「oo」(/uː/)の音は口を丸くして、唇を前に突き出すようにします。このとき、舌の位置は低く、口の中央部に位置します。
  4. 「m」の音: 英語の「m」の発音は日本語と同様で、唇を閉じて鼻から音を出します。

whomの使い方を例文を使って解説

ここに「whom」の正しい使い方を示す例文をいくつか紹介します。各例文には英語と日本語の両方を記載しています。

例文

To whom did you give the book?

あなたは誰にその本を渡したのですか?

例文

With whom are you going to the concert?

誰とコンサートに行くのですか?

例文

Whom did you see at the party?

パーティーで誰を見ましたか?

例文

The woman whom you met yesterday is my sister.

あなたが昨日会った女性は私の姉です。

例文

Whom should I ask for help?

誰に助けを求めればいいですか?

例文

For whom did you buy this gift?

このプレゼントは誰のために買ったのですか?

例文

This is the man whom I told you about.

これが私があなたに話した男性です。

例文

Whom are you waiting for?

あなたは誰を待っていますか?

例文

The player whom the coach praised is my friend.

コーチが褒めた選手は私の友人です。

例文

By whom was this painting created?

この絵は誰によって描かれたのですか?

これらの例文を通じて、「whom」が主に目的語や前置詞の後に使用されることがわかると思います。ただし、日常的な英語会話では「whom」を「who」で置き換えることが多いことも覚えておいてください。

whomと意味が似ている英単語2つ

「Whom」に近い意味を持つ英単語として、「who」と「that」があります。これらの単語もしばしば代名詞として使用され、特定の人を指すために使われます。しかし、それぞれの使い方には微妙な違いがあります。

Who(フー)

これは一般的な疑問詞で、「誰」を意味します。「Who」は文の主語として使われることが多いです。例えば、"Who is the author of this book?"(この本の著者は誰ですか?)。また、「whom」の非公式でよりカジュアルな代替としても使われます。

例文

Who did you give the book to?

誰にその本をあげましたか?

That(ザット)

「That」は関係代名詞として使われ、「~という人」または「~というもの」を意味します。しかし、「that」は「whom」のように前置詞の後ろには来ません。「That」は主格・目的格の両方で使われます。

例文

The woman that you met is my sister.

あなたが会った女性は私の姉です。

使い分けのポイント

  • 「Who」は疑問文を作るときや、主語として関係代名詞が必要な場合に使います。
  • 「Whom」はより形式的な英語や書き言葉で、特に前置詞の後ろや、目的語として関係代名詞が必要な場合に使います。
  • 「That」は話し言葉や非公式な文脈でよく使われ、主語・目的語の両方で使用可能です。ただし、前置詞の後ろには来ません。

これらの使い分けは、文脈や話す場面によって変わることもあります。日常の会話では「who」や「that」の方が頻繁に使われることが多いです。一方、形式的な文書や公式な場面では「whom」が使われることがあります。ただし、この使い分けは厳密なルールではなく、話者の個々の選択による部分も大きいです。

「whom」の使い方として注意すべき間違った使い方

「whom」の一般的な誤用を以下の例で説明します。

間違った使い方の例①

間違った使い方

Whom is going to the store?

正しい使い方

Who is going to the store?

誰がお店に行きますか?

「Whom」は目的語や前置詞の後に来るべきですが、この文では主語の位置にあります。主語の位置には「who」を用います。

間違った使い方の例②

間違った使い方

Whom do you think who is responsible?

正しい使い方

Who do you think is responsible?

誰が責任者だと思いますか?

この場合、「whom」を使うべきではありません。「who」が正しい形です。なぜなら、「do you think」の後の主語が「who」であるからです。

間違った使い方の例③

間違った使い方

I don't know whom is it.

正しい使い方

I don't know who it is.

それが誰なのかわからない。

この場合も、「whom」ではなく「who」を使います。それは「it is」の主語が「who」だからです。

注意すべきは、「whom」が形式的な文脈や書き言葉で主に使われ、日常会話では「who」がよく用いられるという点です。そして、それぞれが主語か目的語かによって使い分けることが大切です。

whomを使ったスラング表現

「whom」自体がスラングとして使われることは少ないです。それは「whom」がより形式的な英語や書き言葉で主に使われるからです。一方で、日常的な英語会話では「who」が主格・目的格の両方でよく使われます。

ただし、「whom」を含む一部のフレーズは、特定のコミュニティでスラングやジョークとして使われることがあります。例えば、「Whomst」や「Whomst'd've」などの単語は、インターネット上のジョークやミームでよく見かけます。これらの表現は、形式的な「whom」をさらに形式的に(そして誤って)使っているというユーモラスな意図があります。

ただし、これらの表現は標準的な英語や公式な文脈で使うべきではなく、特定のユーモラスな文脈でのみ使用されます。また、これらのスラングは特定のオンラインコミュニティでのみ理解される可能性があり、全ての英語話者が理解できるわけではないことに注意が必要です。

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